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SIGMA dp2 Quattro との思い出

ちょうど良い本体の写真がなかった。後々差し替えるかも。

私の本格的なカメラ趣味は実は SIGMA dp2 Quattro から始まった。「普通じゃつまらない」精神から最初にこんなカメラを選んだわけだが、ご存知の通り dp シリーズはかなりの曲者で、とても初心者向きじゃない。実際4、5年ほどその不便さに辟易しながら使っていた。そんな DP2Q との思い出を写真と共に語る。

1/400s, 𝑓8, ISO 100

文教シビックセンターの展望台からの一枚。このカメラを使っていた頃は、正直、あまり露出の三要素を理解して撮影していなかった。とにかく高感度が弱いカメラなので、三要素の一つの自由が効かなかったというのも大きい。ただ、どこかで聞きかじった「 F8、ISO 100 が最良で、とにかく手ブレしないSSをかせぐ必要がある」というのだけ頭にあった。なので、残っているのは絞った写真が多い。AF も弱かったのでなるべく MF で撮っていた。

1/2000s, 𝑓14, ISO 1600

しかし、今になってみると DP2Q の高感度ノイズは味があって面白いとも感じる。この写真のように、日中で光量が十分な場合に限った話かもしれない。よく、Foveon の仕組みを引き合いに出してフィルム写真に近いものが撮れると言われてたりするが、確かにこういうのからはフィルム写真の雰囲気を感じなくもない。

1/50s, 𝑓2.8, ISO 100

絞り解放 f2.8 のボケ味。DP2Q は APS-C サイズセンサーに 30mm のレンズが付いているので換算 45mm の画角になる。当時はもっと広角にしとけば良かったかなと思っていた。

1/250s, 𝑓7.1, ISO 100

こちらは太陽を直接構図に入れたため、ゴーストが出ている。でも、嫌いじゃ無い。

1/60s, 𝑓5, ISO 200

こういう薄暗いところを何故か好んで撮っていた。

1/250s, 𝑓6.3, ISO 100

有名スポットの写真は絵葉書感が出る。

1/100s, 𝑓16, ISO 100

こういうシルエットって安直なんだけど、やろうと思うとなかなか良い感じに撮れないんだよね。逆光だが、これはだいぶ絞っているおかげか、夕陽が雲に隠れているおかげか、特に問題は感じない。16:9 のクロップモードでの撮影も割と使っていた。

1/100 , 𝑓3.5, ISO 800

2019年頃の新宿の目。目線付きで一人がっつり写り込んでしまって没だったが、最近になって Apple Intelligence のおかげで消すことができた。交通量の多い場所なので、人が少ない時を狙うのはなかなか厳しかった。

アクセサリ類は結局一通り購入したような気がする。背面液晶を拡大する形のEVFは割と実用性があったが、ひどく嵩張るので最終的にはあまり使っていなかった。見た目と撮影スタイルのために、最近になって OVF を買ってみたが、これは当然ながら、ある程度の距離を取らないとかなりのパララックスが出る。フードは見た目のバランスとレンズ保護にはあるといい気がする。

Quattro シリーズのボディデザインは印象的で、とても好きだった。ただ、よく知られた不便さに加えて、ダイアルの接触不良なども困った点だった。(起動してからしばらく回して慣らせば緩和はする。)fp が出た時も非常に惹かれたが、これらの経験から信用しきれず、DP2Qに比べると「普通」なことも相まって購入には至らなかった。fp(-L), bf は非常に良い評価を集めているし、量販店で触った際は良いカメラだと思った。しかし、これも何度も言われていることだが、やはり SIGMA には Foveon 機の復活は諦めないで欲しい。

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